Android 端末では、Doze モード、アプリスタンバイバケットなどの電源管理機能の影響により、
バックグラウンド時のアプリ動作に制限が掛かることで、プッシュ通知が遅れて届く場合があります。
プッシュ通知の優先度「高」を選択することにより、電源管理の制限にかかることなく通知を送ることが可能ですが、各機能や、アプリの状態によって制限事項が異なります。以下をご参考ください。
※優先度「高」のプッシュ通知を適用させる場合、FANSHIP Android SDK ver 7.3.1以上を組み込む必要があります。
※FANSHIP Android SDK ver 7.3.1以下を組み込んでいる場合、プッシュ通知は正常に届きますが、優先度「高」の状態は適用されません。
■Dozeモード
優先度 | プッシュ通知 |
---|---|
優先度:高 | 制限を受けない |
優先度:中 | 制限を受ける |
■アプリスタンバイバケット
アプリスタンバイバケットは4種類あり、それぞれ以下のように定義されています。
各バケットの詳細については、公式ドキュメントをご確認ください(こちら)
- アクティブ(active)
- 現在使用されている、またはごく最近使用されたアプリ
- ワーキング セット(working set)
- 定期的に使用されているアプリ
- 高頻度(frequent)
- 毎日ではないが、よく使用されるアプリ
- 低頻度(rare)
- あまり使用されないアプリ
各バケット種別により、制限事項が異なります。
※下記表はAndroid 12(API レベル 32)以下にのみ適用されます。
プッシュ通知 | バケット種別 | |||
---|---|---|---|---|
優先度 |
アクティブ | ワーキングセット | 高頻繁 | 低頻度 |
優先度:高 | 制限を受けない | 制限を受けない |
10件/日 (端末ごと)※ |
5件/日 (端末ごと) ※ |
優先度:中 |
制限を受けない |
制限を受けない | 制限を受ける | 制限を受ける |
※端末上のアプリが「頻繁」や「低頻度」のバケット種別になっている場合、
「優先度:高」でプッシュ通知を送信した場合でも、受け取れる通知の数に制限が設けられています。
※Android 13(API レベル 33)では Firebase Cloud Messaging(FCM)の割り当てが更新され、優先度の高い FCM に応じて通知を表示するアプリに対する、優先度の高い FCM の配信の信頼性が向上しました。
詳細についてはこちらの公式ドキュメントをご確認ください。
※制限を受けない・・・電源管理機能などの影響を受けずにプッシュ通知を送ることが可能です。
※制限を受ける・・・電源管理機能などの影響を受け、プッシュ通知が実際に端末に到達するのに遅延が発生する恐れがあります。
Android 公式サイト引用:
- https://developer.android.com/topic/performance/power/power-details?hl=ja
- https://developer.android.com/topic/performance/appstandby?hl=ja
以上です。
内容について不明点あれば、お気軽に お問合せ ください。